支持してる政党が全く違う人と対話した話
暖かい日もあればまだストーブが必要な日もあり強風や雨もしばしば。春らしい不安定さが続く気候になってきた。
しかし世界情勢や国内の情勢は比べ物にならないくらい不安定でグラグラしている。
私の周りはSANAEのホワイトハウス音頭のせいで頭が痛い。数時間後には何が起こっているか心配で度々ニュースアカウントを確認している。
あれは悪魔を召喚する儀式だったのだろうか。そうとでも思わないとやってられない状況である。資源などを依存先している国に対しイヤイヤ期を炸裂させ、カードゲームの名前のオッサンにはしっぽを振り世界中に「日本大丈夫…?」と心配されている感覚だ。
辛さを書き連ねると本当にきりがない。間違いなく39年4か月の生涯で今が一番悪い。
しかしこんな時でも自分を慰めてくれるのは会話だと思っている。
かなり不定期ではあるが今まで少人数のお話し会を2回ほど行っている。SNS(特にX!!!)での会話は論点ずらしが多く会話にならない事が大半だし(それでも数件は実のある話が出来たと思ってる)
しかしほんのちょっと変わってきた?と感じたのはインスタだ。数年前は政治の話をしたら300人規模でフォロワーが減ったこともあるが、最近は皆それなりに不安を抱えて
いるのか政治的な投稿をした時少し反応が来るようになった。
なので一度も使った事がない質問スタンプを使ってみた。
同じ意見でも違う意見でも話が出来るならしてみたいと思った。
大体は漫画の感想をくれたり今の社会への不安や同じ気持ちを共有したり「日本がもし攻められたらどうする?」といった問い(私がウルトラマンだったら止められるのだろうか)が来たりした中、1件20代の方からいただいた質問が目に留った。
これはご本人にブログに記して良い許可を頂いたので紹介させていただく。

この方を以降Aさんと呼ぶ。
Aさんはこのように日本保守党についてどう思うか聞いてくれたので私はこのお気持ち長文ストーリーでお答えした。
その後AさんからDMを頂いたので少しやり取りをすることにした。
Aさんの主張は次の通りである。
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周りに政治の話ができる人がおらず、ずっと誰かに話したかった。
自分は移民政策大反対なので保守に頑張ってもらいたいと思っている。
日本人がこれだけ不満を抱えているのに、これ以上外国人を受け入れている場合ではないのではないかがいちばんの理由。
最近は外国人による犯罪があっても不起訴になっていて、外国人枠でおしのけられた日本人が働けなくなるのもあり得るのではないかと思っている。
移民を受け入れなければ防げた事。
日本人の犯罪は刑が軽すぎるものもあるが、一応罪には問えるのに。
今後子供は欲しいと思っているが、これからの世の中が安全なのか、子供を育てるのに十分な収入を手に入れられるのかが不安。
今すでに在住している移民の方はそのままで良いと思う。二世もいるので。
移民は悪だ!と言いたいのではなく、日本が潤うまでこれ以上入れないで欲しい。
あと愚痴を少しこぼすとすれば、職場の外国人スタッフの尻拭いをするのを理不尽に感じている。少数なら良いが、職場の半数が外国人とかになると仕事にならなくなると思っている。
追記 百田さんのやり方はあんまり好きではない。差別は絶対ダメ。百田さん応援というより政党として応援したい。
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なるほどな~。Aさんがもしかして読んでくれているかもしれないが私の差別に対しての認識を少し語らせていただくと「差別」というのは露悪的な物もそうだが大体は無意識で悪意がないものが多く、それゆえに指摘されても中々受け入れることが出来ない人が多いという認識をしてる。
なので一部指摘をすると「今すでに在住している移民の方はそのままで良いと思う。」と思うのは自分と違う人種に対し、その人の在り方に口を出せる側だと認識してしまっていると思うので、そういう権利は何人だろうが無いかなというのが私の意見だ。
Aさんは周りに政治の話だ出来る人がいないとあったのでそこはすごく大きいと思う。
20代なんて私の場合「選挙?いかねぇっすw」的な本当に救いようのないドアホ(これは私に対してだけだから!!)だったので今こうして差別に対して考えることが出来てるのもほぼ30を過ぎてからだし本当に周りの人のおかげなのだ。
悪化する社会情勢に不安だっただろうし一人で悩んで自分なりに勉強されたのは偉いと思う。これだけ言葉を尽くして気持ちを語ってくれたのだから応えたいと思った。
ちなみに同じような主張で参政党もいるがそれは支持してないのか聞いたら途中までは応援していたがあのオレンジが印象操作のように見えて苦手だったのと、さや氏が的外れな事ばかり言っていて信頼が落ちたとのことだった。(やっぱ「お母さん」はキモいもんな…)
そして参政党から保守党に傾いた理由が
選挙の公約の新聞が移民に絞られていて分かりやすく、複数の公約を掲げるより一点集中して欲しかったから
と教えてくれてうまく言えないがすごくなるほどと思った。一点集中か…他の党もそれをやればいいかと言ったら全然そうではないのだが私も今同じ状況だったらわかりやすくていいと思うかもしれない。
私の返事は以下である。
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ご自身で色々勉強されたことはすごいと思う。
良かったらこういう考えの人間もいると知ってもらえたら。
Aさんが職場で抱えている尻ぬぐいへの不満自体は間違っていない。
しかし今の現状は日本人(という定義も色々だがここではこう表記する)だけだと人手不足で経済が回らず、技能実習生が低賃金で働いている事で支えられている実態もある。
Aさんが移民に対して不満に思う事は元をたどると結局、政府が移民に働きに来て欲しいと思って呼んだはいいものの、その人たちを受け入れる受け皿がちゃんとできていなかったことが原因だと認識している。
例えば職場の件で言えば日本の習慣や言葉など、よその国から来ているのだから分からないのは当然で、そこをサポートするための基盤作りが政府も職場も出来ていなかった事が良くない。
私の子どもの頃日系ブラジル人の労働者の受け入れが始まり、その人達の子供の教育のことまでは対策出来ておらず、人によっては日本語も外国語(親との共通言語)も不十分で自分の言葉を持てなかった人もいる。
技能実習生の件で言うと、日本に出稼ぎにきたは良いものの置かれた環境があまりにも悪く逃げ出してしまう方の話をいくつも聞く。
犯罪が起きた時はなぜそうなってしまったかに目を向けて調べるといいかもしれない。もしAさんが同じ立場だったら言葉の通じない外国へ来て犯罪をわざわざ犯したいとは思われないのでは。
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ここまで話して、自分が探した中で自分が見聞きした情報(実は以前警察に問い合わせたことがある↓に理由)と近いファクトチェックのサイトを送った。
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続き。
外国人の犯罪不起訴でいうと、私は米兵による性犯罪が不起訴になってばかりいる事が一番良くないと思っている。
沖縄の方はそういう被害をずっと被ってきていて、米兵と一くくりにしてはいけないかも知れないがそういう現状は問題になっている。
先日私の家の近くに「外国人の犯罪が増えているから気をつけろ」といった謎のアナウンスがあり、警察と行政に本当にこんな放送をしたのか聞いたところ、「犯罪は増えてもさすがに『外国人に気をつけろ』というような差別的な放送はしない」という返答だった。
例えば犯罪の話で言うなら日本人男性による性犯罪は本当に多いし表に出ていないものも沢山あるが「日本人の男性に気を付けましょう」なんてことをもし行政がアナウンスしたら差別的だと感じると思う。
私自身の価値観で言うと、移民を日本に入れていいか入れないかという議論自体に疑問を感じていて「その人がそこにいていいかどうか」を議論すること自体が人権にかかわる話だと思っている。
だからこの人はいていい、この人はだめという選別が始まると、結局それは自分にも降りかかってくる。
先程述べたように移民に助けてもらわないと現場が回らない状況で、今出生率も下がってて70万人とか60万人になっている。ということは20年後には20歳の人がそれだけしかいない単純計算になるので、そう思うと全然経済は回らない。
なので私は移民と共存できるように頑張ってくれる政党が伸びると良いと思う。
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長!!!!私の返事なっが!!!!
本当に長くなってしまって申し訳なかったのだがこの話は色んな角度からする必要があると思ったのでおばさんのお気持ち長文DMに付き合わせてすまない…!と思いつつお送りした。
普通にブロックされてしまうだろうなと思ったし私はAさんの考えを変えたいとかは本当に思ってなかった。
ただ私とDMで会話した事だけ残っていたらいいなと思っていた。
Aさんから貰った返事はこうだった。
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とても分かりやすい文章をありがとうございます。
先生(松虫)の政党に関するストーリーを拝見するとき不思議に思っていたことが腑に落ちた。
外国人受け入れの陰で、日本語も外国語も十分に話せない子供が存在するのは知らなかった。確かに、自分の不満も政府や会社がサポートを行っていれば防げたかも。
自分の視野が狭く、自分の知っていることだけで判断してはいけないと感じた。色々な人たちと話をしてその意見を知り、自分が知ろうとしなかった時代背景も勉強しなければと強く思った。
ご返信や資料探しなどでお時間をとらせてしまって申し訳ない。とても嬉しかった。
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このあとAさんは漫画の感想もくれた。
Aさんめちゃくちゃ素直な方だ…!!!!
まさか本当にちゃんと聞いてくださると思わず拍子抜けしてしまったが、それでもやはり周りで話す人がいるかどうかは大きいのかなと思った。
(Xだったら嘘松とか言われそうなくらいちゃんと聞いてくださる方だった)
勝手に分析してまた恐縮ではあるが、本当に普段不安に思っている事と相性がいいような口当たりの言い話を吹聴している政治家やインフルエンサーはいて、何となく誘導される層というのは多いのではないかと思っている。
私ははっきり言って(私もだが)ちゃんと政治について学校で教わってこなかった人が大人になったら急にできるわけなどなくて、社会がどんどん悪くなっていくけどどうしたらいいわからない、不安だ。とりあえず選挙に行けとは言われるけどどこに入れたらいいんだろうという困りごとに付け込んで差別的なことやデマを吹聴して自分達の考え方に染めたり、しっかりしているように見える話し方をして中身が全く詰まってない話を声高々にする政治家は政治家などと名乗って欲しくない。
詐欺師でマルチで反社だ。
でも私は若い人たちに自分が入れた政党が間違っていたからといって落ち込み過ぎないで欲しいと思っている。そうじゃないと前に進めない。
私達が若かったころと今の若い人の現状は違う。間違った事を言ったらネットで袋叩きに遭う時代であり、私の若い頃はSNSが発展してなかったので同じような経験をしていない。そのことは中年の心の片隅に置いておいてほしい。
例えば職場の若い人と対話できる人はして、対話とまで行かなくても気にしてあげて欲しい。相手の意見を変えようとしなくていい。
大変長くなってしまったし偉そうに語ってしまった部分もあるが、私に出来る社会運動はこれくらいだと思うので、もっといろんな考えの人と話せたらと思う。
林檎の国のジョナ第13話のカラーメイキング(後編)と母娘の話
長々と前編でカラーページのメイキングをまとめてみましたが、工程が多くて(あれでも省いた)まとまり切りませんでした…。ここからはひたすら色塗りが続きます。
おそらく戦後からある家なので(私はもっと経ってると思っていましたが)家の引き戸の地層のようになった黒ずんだ部分とか一色塗っただけではうまく表現できず、何色も重ねたりしてそういうのも時間がかかった要因ではある気がします。

なんか人物に色が塗ってないと時が止まっているように見えますね。
ここまで塗るのにまた夜までかかってしまった。

ばぁばの半纏が毒ガエルのような色味になってしまった…
やっと人間らしくなってきましたね3人が。
ジョン・カーペンター監督の「光る眼」に出てくる子供達みたいな状態ですね。
肌の色も人物によって色を分けています。
肌に血色を足していく作業は結構難しくて、少しづつ赤やオレンジやピンクや茶色などを混ぜ、塗った後も上手くぼかさないと乾いた時変な残り方しちゃうし、ぼかしすぎると地の肌の色も剥げてきちゃうし。
なのでジョナのほっぺとか上手くぼかせたらサイコ~!ってなります。

ここにもう少し暗い色を重ねていきます。


正市はこんな感じ。

この時点で夜中の2時半とかなのだがここまで来たらもうこの絵だけでも仕上げちまわないと寝れないなという感じである。

木目は修行…

よく見るとこたつ布団の上に乗っている布にも模様が足されています。
キッチンマットや流しのタイルにも手を加えています。
仕上げは色鉛筆とパステルの鉛筆(芯が超折れやすい)を使ってます。


ホワイトも入り、よく見ると正市のニットにも織り目が入れてあります。

ちょっと寿司が物足りなかったので寿司の容器にも模様を描く。




というわけでメイキングは以上になります。
出来上がったのは5日の朝。
しかし見開きはこれで終わりですがこれは作品の本編の原稿であり、この見開きは2.3Pに当たります。
つまり1.4Pがまだあります…
1と4はすでに年末にペン入れまでは終えてあったので6日の午後までひたすら塗り倒します。
(すいませんこちらは途中経過は残っておりません…)
原画の写真はこちら


影が入ってしまう…
それにしてもファブリアーノの発色は良いですね。
長いメイキングを見ていただきありがとうございました!!
そして長いメイキングついでに…
林檎の国のジョナ13話の母と娘の関係について様々なご意見ご感想を寄せていただき本当にありがとうござます!
内容が内容だけにご自身と親御さんについて話してくださる方が多かったように感じます。

ママの言動をやばいとか怖いと思う方は多いと思います。
これは私自身の経験からくるエピソードでもあって、当時私は確か高校生とかそんなんだったと思うんですけど「娘と似ているって言われて嫌がる親っているんだな」と思っていました。
母は若い頃の写真を見るといわゆる「細くてかわいくてイケてる」部類の人だったんだろうなと思います。
誰かが自分の娘の見た目について言及する。それを塗り替えるように母が貶す。これが当たり前だったのですが、今になって思うと心の片隅に「イケていた私の娘がイケてないとキツイ」というのもあったかもしれませんが、「自分の管理不足だと思われたくない」という気持ちも強かったんじゃないかと思っています。
母親って子供に何か不手際があると一番責められやすいじゃないですか。
他人に自分の娘の容姿について何か言われたとき「違うんです、私はちゃんとやっているんです!娘が勝手に太ったんです!」そういう気持ちの余裕のなさを想像しています。
大人は褒める貶す関係なく子供の容姿に色々言い過ぎです。
褒められる子がいれば褒められない子が出ます。
たかが容姿ではなく巡り巡って誰かへの責めに繋がるのではと思ってます。
私はこの作品を描いている時、いつも心がひりひりする事が多いです。でも話題にしてくれる人がどんどん増えて本当に描いて良かったと思っています。(もう終わったような言い草になってしまっった)
隔月で遅い更新かも知れませんが、今年もジョナたちの活躍を見守っていただけますと幸いです。
林檎の国のジョナ第13話のカラーメイキング(前編)

どうも明けましておめでとうございます!
という感じの見開きを描きました。今年もよろしくお願いします。
今回は誰が求めているかもわかりませんが自分のカラーイラストのラフから完成までをまとめてみました。長いですが良かったらお付き合いください。
青森はおせちを食べないと聞き、代わりに正月料理というのを食べるそうでして津軽の友人たちに送ってもらった正月料理の写真をもとに正月料理をみんなで食べるイラストを描きました。
ちなみになぜ窓の外が夜かというと、大みそかに正月料理を食べるのだそうです。(夫曰く元旦はお餅とかだそうです)
聞いた時は謎でしたが、友人が教えてくれたのは青森は昔から都会から帰省する人が多く帰省にはとても時間がかかる場所でもあるので、1泊か長くて2泊しか泊まらない。なので大みそかに食べてあまり余るようにもしない(人それぞれでしょうが)とのことで、別の友人も「子どもの頃おせちなんか食べる人いるのかなと思ってた」と言ってました。


けの汁

送っていただいてとてもワクワクした津軽の正月料理。いつか食べたい…
前置きが長くなったがさっさとメイキングに入ろうと思う。

これはB4のコピー用紙に描いたラフ。これを描くのにまず丸1日かかった。
実は完成までの工程でこの絵を最低3回描かなければいけない。なので料理は次の工程で描く。

分かりにくいが先程のラフをB42枚にひきのばしてくっつけている。ここで料理を描く。終わらない。

転写のため、6B鉛筆で後ろからひたすら塗る。


水張りしたB3のキャンバスに乗せ、ラフ画の絵を色付きボールペンでなぞっていく。色付きなのはどこまでなぞったかが分かりやすくするためである。
ちなみに紙はファブリアーノの細目にハマっている。


いつもよりもしっかり転写できた。いつもは転写だけじゃ不安でさらに下書きするのだけど線を整えなくても大丈夫そうなのでこのままペン入れに。
また同じ絵を描く。

ここまでやって丸2日。なかなか色塗りに行けない。

誰が何と言おうとエビ

やっと線画が描きあがった(ジョナの半纏の模様を描いてしまってから撮った)

いつもは色鉛筆は仕上げに使うが、半纏の柄は先に描いたほうが楽そうなので先に描く事に。
ここでやっと色塗りに入る。最初は必要なのかそうじゃないのかよく分からない作業から。

薄―――い色で人物や食卓はピンク、背景はイエローを塗っていく。
何のためかと言われると全然答えられないが、この絵はこういう雰囲気にしたいと思った時にそれに合う色を下塗りする。
今回は温かさを感じて貰えたらと思い暖色を下塗りする。

下塗りが出来たら影を置いていく。
微妙にこれも背景に使う影の色と人物に使う影の色で違う。
こうやって沢山重ねていくので下塗りの色など出来上がる事には分からなくなる。
(本当に必要なのか?)
影を置き終わったので背景を塗っていく。

ここまででまた1日かかり、この時点で3日か3日半ほど。(大体の時間で言っているもののもう完璧に昼夜逆転しているのであった)
自分でまとめて思ったが工程が多いので記事を2つに分けることにする。
今回はお正月を挟んでいたので印刷所が休みでいつもよりカラーページに時間が描けられるし正月休みも取れるぜわっしょい!!と高をくくっていたのに本当に全然終わらない。時間をかけられることだけが救いと言えば救いだが、この時点で本当は正月休み明けの5日に出すつもりだったのに3日でこれなので間に合わないのではという気になり、正月休み中申し訳ないと思いながら間に合わないかも…と編集さんに相談し、2日伸ばしてもらった。(伸びたところで後の仕事が押すのだが仕方ない)
せめて眠り、運動をし、餅を食ってまた仕事に励むことにした。
皆さん今年も林檎の国のジョナと自転車屋さんの高橋くんをよろしくお願いします。
それでは後編に続く。
2025年の瀬と林檎の国語り
あっという間に年の瀬である。
前回の更新から結構空いてしまった気がしたが、2か月ほどしかたってなかった。私にしては偉い気がする。
時の流れの速さがえぐすぎる。今年の10月あった事が凄く前に感じるし、締切日にアシスタントさんの食事を注文するためモスに電話したら今日と明日は電話注文は受け付けてないと言われ、それでやっと世間がクリスマスイブだったと知ったりする(おそらくモスチキンを揚げるのに忙しい)
先日は某女性向けジムでタンパク質教室という名のプロテインの宣伝を受けた。必須だというので漠然と聞いていたが
・カロリーがダントツに低い!
・他のプロテインにはない栄養素が!
・どんどん痩せます!
・肌がきれいになります!
・ひざの痛みが治ります!
などなど、夢の飲み物のように語られ定期購入を勧められたが、なんかもうこの空気が言っちゃ悪いがマルチじゃん…というちょっと引いた気持ちもあり、
また、これを買う事でジムに行き始めた「ゆるい運動を続けたい、体力をつけたい」という当初の目的がブレそうな気がした。
そもそも大体のジムの対応に言えることだが、ジムに来始めた動機を最初から「こいつは瘦せたいに違いない」と決めてかかるのはいかがなものなのか。普通に失礼だろと思う。
「ちょっと考えます」というと「本当にこんないい物なのに良いんですか!?」みたいな空気になり、それもマルチっぽいぞ…と思いつつ家に帰り友達にも軽く話してみた。
・プロテインそんなすぐ減らないよ…
・トレーニーってわけでもないのにゆるい運動ぐらいでプロテインいる?
など指摘してくれてそうだなと思ったし、私も普段プロテインは飲むが朝ごはんがあまり食べられない時やお腹が空いたけどお菓子は避けたい時などに栄養補給としてソイプロテインを飲むくらいなので、やっぱりいいやとなった。
ジム自体は緩い運動を続けるのに最適な場所なのでこれからもとりあえず行くと思う。面倒くさいと思ってもとりあえず行けてるし。
運動の恩恵は本当にある。
作業に以前よりしっかり掛かれるようになった気がするし、汗もちゃんと出るようになった。
今年一番印象が強かったことは運動を始められた事。
あと林檎の国のジョナが少しづつ広まり始めた事が自分の中での大きい出来事だった。
少し林檎の国のジョナについて語りたい。
これは今双葉社のwebアクションにて連載しているが、元々は小学館のスピリッツで連載していた。
この作品を連載する当初はうまく描きあげられるのか分からない不安で常に襲われていた。
当時の編集さんにグイグイネタ出しを要求され、「なんか私服が好きだから服の話にしようかな…」そいう所からジョナというキャラクターを考え、当時自分が過食症に悩んで心療内科に通っていた時期でもあってテーマを「満たされなさとどう向き合うか」にしようとなった。
派手な服を着ている女の子がど田舎にいると面白いのではないかという事でずっと漫画に出したかった青森を舞台にし、派手な服が似合わない職業はどうかという事でジョナは教師になった。
先生という職業は自分とは程遠い仕事であると思っていたので教師にして本当に良いのかとも思ったが、私が「自分の満たされない事と向き合うために子どもの内からそういう事に慣れておきたかった」という想いもあったので、学校で、ちょっと特別な教室でというのもいいような気がした。
ジョナの周りが色々固まっていく中で宙ぶらりんだったのは正市である。
ジョナと一緒に物語を紡いでいく人をと考えた時に、ジョナと真逆の人にしようと思い彼を作ったはいいものの、本当にただ顔がキレイな無気力な人という設定しか出来ていなかった。
物語のテーマ「満たされなさと向き合う」
・発達障害
と言った題材が並ぶ中に正市が上手く溶け込まず、それゆえにこの物語自体が上手く調和できない事に悩んでいた。
そんな感じで「これで良いのかな…」という不安とは反対に作業だけはどんどん進めなければならず、そんな中でジョナが通う小学校のモデルである、夫が通っていた小学校に取材へ行った。
そこでたまたま特別支援学級の先生と出会い、少し話を聞かせてもらった。
先生は「え?通常学級でなく適応学級に目を向けてくださってるんですか?」という感じの反応だった。この漫画のテーマが「満たされなさと向き合う」事だと伝えると先生は「この教室にくる子たちは常に満たされてないです。通常学級で他の子と同じように出来ない事で満たされず、自分の満たされなさに満たされにくるんです」
と教えてくださったのが印象的だった。
そして話をするうち、先生はディスレクシア・ディスグラフィアという学習障害を持つ子たちの事も教えてくれた。
その障害を知った時に作品の構想で点と点がつながった気がして正市がもしこの障害を持っていたらどうなるのだろうと考えた。
今の時代ですら特支に詳しくない先生に「何でこんなことも出来ないんだ」と言われてしまうような現状で、ルッキズムが強く蔓延るこの国で、美しい顔を持っていて皆が出来ることが出来ないってどんな気持ちなのだろうと、正市の「満たされなさ」を考えていくとジョナや子供達と正市の関係が染み渡るように私の中でリンクしたように感じた。
ハンバーグで言えば正市が牛乳でびしゃびしゃにされたパン粉のようにつなぎの役割をしたのだ。
物語が進むにつれてキャラクターの事も明らかになってくるので、2巻に差し掛かったあたりで感想を以前より沢山もらうようになった。
自分なりにたくさん取材や調べ物はしたが、それでもこの漫画で出てくるキャラクターと同じ当事者の人の中には自分を取りこぼされたように感じる人もいるだろうと懸念していた。
もしかしたらそう思う人もこれから出てくるのかも知れないが、それでもいただいたご感想は「あなたの大事な心内を教えてくれてありがとう」と感じるものが多かった。
「自分の中で忘れていたことを思い出した」と言ってくださる方もいて、本当に描いて良かったと思った。
長くなったが読んでくださった方、感想を寄せてくださった方に改めてお礼を申し上げます。
次の3巻に差し掛かるエピソードはすでにプロットを全て提出しているが、個人的には私自身との葛藤の巻になると思っている。
私は私で火傷しそうな心境だが、それでも読者の皆様の手に届くときには面白いエンタメとして読んでもらえたら幸いである。
それではよいお年を。
来年の自転車屋さんの高橋くんと林檎の国のジョナをお楽しみに。
あられと津軽 その④ 春旅最終章
前の日昼間あれだけ寝たにも関わらず夜もしっかり寝た。左足用に膝の裏に仕込む枕が必要だったのでこれほどホテルの枕が2個で有難かったことも中々ない。
朝起きて虹のマートのパン屋さんで買ったパンを口に押し込みつつ、ある場所に電話を掛けた。
本当はお昼にこのカフェ山の子にて人と会う予定だったのだが、体が思い通りでないので足を引きずっている事で相手に気を使わせるし調子が良い時に行きたいと思ったので(しかも山の中だし)、予約をしていたがキャンセルの電話をした。店員さんの「お大事になさってください」という言葉を添えてくれて最後まで津軽のやさしさに触れる。
津軽料理と言えばけの汁(けのじると言いたいとこだが けのしる らしい)定食が味わえるカフェ山の子、次回は必ず…!
https://hirosaki-yamanoko.jimdofree.com/about/
飛行機の時間を早めたもののまだ時間があるので以前から行きたかったロマンスチョコレートを訪問した。
以前からこのお店のお菓子を取り寄せているのだが、カカオ成分が本っっっっ当に濃い!!!ちょっと人を選ぶかもしれないが本当に美味しい。
ここのボンボンショコラは本当に美しい。
林檎、嶽きみ、ヒバなど津軽の特産物の味の物もあり、一粒がとても丁寧に作られた味がして本当に美味しい。

お店に来たいと思っていたのはネットでは買えない、ここで出しているアイスクリームを食べるためである。
桜シーズンというのはどこか肌寒いイメージがあったがこの日の弘前は少し汗ばむくらいの陽気だったのでアイスクリームとアイスコーヒーという冷たいペアを注文してしまった。大人だから!

ここのアイスコーヒーも当たり前のようにおいしい…
肝心のアイス…
こんなおいしいチョコレートアイス初めて食べた…
いやもう、本当においしい。おいしいしか言ってないが薫り高くねっとりと舌をつつみ、しかしくどくなく、本当にこれは次来た時も食べに来なければと思った。
お店を出たら地元のスーパーいとくに向かった。
足が折れたと伝えてあるはずなのになぜか夫にここでチョコQ助を買ってくることを頼まれたのだ。いったい何なのだあの人…
チョコQ助は南部せんべいにチョコをまぶしたものでここ近年青森で爆発的な人気を誇っており、入荷を待たないと買えない事が多い。
余談だが私は絶対津軽(もしかしたら青森全土でかもしれないが)の人はチョコ好きが多いと思う。
先程のロマンスチョコレートの流れで言うが、なぜそこにチョコを!?と思う事がちょこちょこある。チョコだけに。
例えば夫の祖父が亡くなった時、お葬式から帰ってきた夫は香典返しの余りを持って帰ってきたのだが、それがチョコレートの焼きケーキだったことがある。
チョコケーキが香典返しなんて聞いたことも無い。大概コーヒーやお茶とかである。
(あとお婆ちゃんたちが作った大福とかも持って帰ってきた。あまり甘いものがあった記憶がない…)
この話を津軽で知り合った人たちにしたら「あ、確かにチョコケーキ付けてたかも…」という人がチラホラいた。
他にも夫が同級生の結婚式で里帰りをし、会費制の結婚式だったので引き出物はなく、代わりにお土産のお菓子を持って帰ってきたが、なんとそれが生クリーム仕様のチョコケーキだったこともある。
おいおいおい!!要冷蔵やろこれ!!と慌てた。
そういうケーキだと知らなかった(よく見てなかったのかも知れないが)夫は青森からスーツケースに押し込んで持って帰ってきたので長方形のケーキが「つ」の字に変形していた。
品質に不安があったが捨ててしまうのも…と思い食べられるところを食べた。とても美味しかったのを覚えている。(お腹も壊さなかったと思うが真似はしないほうが良いと思う)
そして弘前が誇るラグノオはみんな大好きポロショコラの製造元でもあり、全国一位の消費量ではないが最終的に南部せんべいにまでチョコをかけ始めたわけであり、絶対チョコ好きが多いと思っている。
で、肝心のチョコQ助はどうだったかというとやはり品切れで入荷待ちだった。
そもそも足を引きずっている人間に買えるか分からないものを買って来いって何なんだという苛立ちが湧いてくるが、お土産を買いに来たと思う事にした。
これも余談だがもしスーパーに行った際は源たれを買うのをぜひおすすめする。お土産屋さんにも売っているが値段が全然違うので(そういうものではあるが)
これがあると晩御飯がとても助かる。肉と野菜を炒めてこれをかけるだけでメインが出来るしめちゃくちゃおいしいのだ。
そこから配送センターでスーツケースやお土産を自宅に送る手配をし、空港に向かった。
この辺で少し心配なことがあった。左足が少ししびれているのだ。
ググると骨折時痺れがあるときはすぐ病院にとあったが、正直これが足が腫れていてサポーターを巻いているが故の仕方のない痺れなのかよくわからずとはいえ今日は休日だし…と躊躇していた。
しかし何もないならないに越したことはないと紹介状も元気先生に書いてもらった事だしと地元に戻ってから救急に行くことにした。
空港に向かってはいるもののフライトにはまだ何時間もあったので途中のふじさき食彩テラスで昼食をとることにした。
ここのスープカレーが以前から気になっていた。
先に支払制で、スープカレーのベースの味から選ぶことが出来、トッピングも好きに選べる。
チキンは絶対欲しいし、あ!期間限定でホタテのフライがある…ごぼうの素揚げ!確かに青森ごぼうも有名だよね~なんてホイホイ選んでいたらこの始末である。

凄い量になってしまった。でもまろやかでとても美味しい…!
しかしお腹が空いていた気がするのだがこのあとちょっと体調が微妙になってきたので少し残してしまった。作ってくれた人申し訳ない。
まだ足はしびれていてあまり良くないとは思いつつ少しサポーターのマジックテープを緩めたりしてしまった。
ふじさき食彩テラスは直売所で販売されているお野菜も最高なので(アスパラとかも午前中で売り切れてしまうらしい)たくさん買っても配送で送れるのでお勧めである。
青森空港で車を返し(時間より早く返すと清算して少し返金してくれる)チェックインを済ませカフェで時間までボーっとする。
また余談だが青森空港に入っているライアンというレストランもおすすめである。
1度しか入ったことがないが、内装もゆっくりできるような作りで、食事も美味しくて丁度良い。一品料理も多くて帰りの便が夜の人はここで版ご飯を食べるのもおすすめである。
間違いなくロイヤルホストと並ぶ近所に出来て欲しいファミレスなのだ。
搭乗入り口に入り、ロビーで待っていると優先搭乗が間もなく始まるところであった。
足に不安がある私は係員の方に「申し訳ないですが足を怪我してしまったので優先搭乗させていただけませんか?」とお願いしたら「お席が前のほう空いておりますので座席を変更しましょうか」と気遣いをしていただき、お言葉に甘えさせてもらった。
こういった優先席や優先搭乗と言ったシステムは「身体障害を持つ人や妊婦や小さな子供だけが得をする」というものではない。普段健康に過ごしている私だって優先搭乗があるおかげで助かっている。
自分達(健常者)も助かるのだからバリアフリーは充実すべきという主張は結局自分の事だけになってしまい、当事者の声は拾われないようで好きではないが、それでも少数派の意見を聞き環境を変えていく事は私達にとって不利益な事ではない。それをしっかりと実感した体験でもあった。
だからやはり現代のSNSにおける身体障害者がもっとこうなって欲しいという希望を述べることがワガママと叩く状況は間違っていると思う。
1時間半のフライトを終え空港で待ってくれていた夫を見て私は少し安心した。(チョコQ助のことは水に流してやった)
そのまま救急に行き、足の痺れに問題がないか見て欲しい事を伝え待っていると看護士が現れどういう状況で怪我をしたのか聞かれたので
松「知り合いの畑に行った時に泥濘で滑って転びまして」
看「え?なんでそれで折ったんですか?」
松「(ワイが一番聞きてぇよ)畑に急斜面がありまして、そこがぬかるんでいて、それに滑った時に踏ん張ってしまって、それで負荷がかかったんだと思います」
看「え?ぶつけたんじゃないんですか」
松「違います、こういう(ジェスチャー)斜面があって滑って負荷がかかって…」
看「え?なんで畑に斜面があるんですか?」
松「いやあの…畑って全部平らじゃないんですよ、凸凹してたり斜面になってる畑もあって…」
何で私は自分より年上であろう男性に畑の説明をしなければいけないの・・・・
いやまあ…細かく聞かなきゃいけないとか色々あるんでしょうけどまさか「畑は平らな所ばっかじゃない」なんて言わなきゃいけないと思わなかったっすよ。
結局医師が来てくれて「今の状態だと何もできないのと、多分痺れは仕方ないものだと思うので今日は診察料要りませんから開院時間に来てください」ということであった。
一体何しに行ったんだ私は。看護士に畑の話しに行っただけじゃねえか。
救急には私のほかに部活でデッドボールが当たってきた球児とかいて痛かっただろうな、大変だなあなんて思いながらこの子に比べてなんて私は緊急性が低いんだ。本当に行くべきだったのかと考えても仕方ない事で落ち込んだのであった。(自分の事なのでこう思うけど本当に心配だったら別に行っても良いと思う)
最後の最後でどっと疲れて私の春の津軽旅行は幕を閉じた。
そして休み期間がまだありやることのない私は安彦先生の展示に触発されファーストガンダムを一気に観た。
こんなにしっかり戦争を描いた作品だったのか、全然知らなかった。とりあえずこのモビルスーツっちゅうのがガンダムなんやろくらいしか知らなかった。
怪我をしてなかったらもっといろいろ行こうとしてアニメを見ようと思わなかったのかも知れないので二度とごめんではあるが悪い事ばかりではなかった有意義な休みだったと思いたい。
最後。お土産の写真をいくつか。



藤田記念庭園にある匠館で売られている木村木品製作所のりんごの木のお箸。
本当に良い品なのにここ以外で売ってるところを知らない。



とりあえずあられと津軽春旅編は終わりだけど、また思い出したら津軽の思い出を語ろうと思う。それではまた。
あられと津軽 その③
その③という事で3日目のブログに行きたいのだがしかし…
最高の飯を頂きホテルに帰り、とにかく挫いた足が痛かったので横になったはいいものの私の体は別の不穏さを醸し出していた。
なんか熱がある気がする。いやこれは確実に熱があるときの体調だ。
もしかしてコロナまで拾ってしまったのかと気が気ではなく弘前の桜が絶好調なのに比べて足は腫れてるし熱はあるしワイのこの不調さは一体…
とりあえず明日近くの整形外科に朝一に行くことにした。
翌朝、熱はすっかり下がっていて安心した。今思うとこのホテルを選んだのはこうなる運命だったからかもしれない。
徒歩2分。ホテルの真ん前に整形外科があった。
開院時間に行ったのにすでに多くのじさまばさまで埋め尽くされている。病院とはそういう所であったのを忘れていた。
それなりに待ってレントゲンに案内され、診察室に入りめちゃくちゃ元気な先生が出て来て開口一番
「あ!折れてますね!」
「ええ!?」と思わず声が出る。
骨折?マジ?あの骨折?人生初骨折なんだけど!!
よく見るとおそらく腓骨?に筋が入っていた。そうなんだこれ骨折なんだ~。
「え、じゃあもう帰ったほうが良いんでしょうか」
先生「いやいや!そんな酷いのじゃないですよ。歩けるみたいだし靴履けないと困るだろうからサポーターつけましょう」
と言って先生は固まるサポーターを巻いてくれた。自分でも着脱可能なやつだ。
病院のありがたみ…でも先生、これでも普通に靴はけなかったよ…
ブーツで来ていたのでどうすっか…と受付にダメもとで相談しに行ったら病院のスリッパ使ってくださいと言っていただき、内履きの物を外にはいて申し訳ないと思いつつ借りることにした。
あとでググって知ったが骨折すると熱が出ることがあるんだな…人生初だから知らなかった。
とりあえず夜、友人のIちゃんと待ち合わせがあった私は「足を引きずっているが気にしないでくれ」と連絡し、それまでどのように過ごそうか迷いつつ、そうだ編集さんにお土産送るって約束したんだったとそこから歩いてすぐの虹のマートに向かった。
虹のマート、私が大好きな場所の一つである。海鮮・お惣菜・焼き鳥・カフェ・ケーキ・パン・蕎麦などのお店がそう広くない空間にギュッと詰まっていてそれでいて全部めちゃ良いのである。
旅の中の1食はここで買ったお惣菜や海鮮丼を食べたいくらい好きだ。
いつもここの乾物屋で鮭とばやすじこを買うのがスタンダードになりつつある。
ホタテが出ていたので、編集さんにそれぞれ贈った。本当はホタテ剥きも入れたかった。
いつもと違う歩き方をして右足をめちゃくちゃ働かせていて疲れたのでコーヒーショップBROTHERにてアイスコーヒーを頂いた。
うわ~~!評判は聞いてたけどコーヒーめちゃくちゃおいしい!!
https://hirosaki.keizai.biz/headline/2228/
コーヒー好きが多い街と言われていて、確かにそう頷けるくらいコーヒーがおいしいお店が多いと思う。
いつか弘前の好きなお店の感想を書いたブログも書きたい。
それにしてもこの足ではあまり動き回ることも出来ず、何もやることが無い私はこの美味いアイスコーヒーを吸いながらニジマで集めたシールをせっせとシール帳に貼っていたのであった。

足元は急遽買っためちゃデカサイズのクロックス。
全て溜まると500円が貰える。
お腹が空いたので昨日Kさんに教えて貰った蕎麦屋に行こうと車で板柳町まで向かった。(結構動き回るなこいつ)
私が足を引きずっているので女性店員さんが凄くびっくりして肩を貸してくれたりした。
澄み切った味のお蕎麦でとても美味しかった。
板柳町に行ったのは以前からジュースやクッキーを買っているこのりんごワーク研究所に行きたかったのだ。
いつも空港で買っていたここのアップルファイバークッキーが本当に美味しくて、見た目は地味だけど後引くうまさだったのに、生産をやめてしまったそうで残念でならない。本当にまた食べたい。
ここで友人とアシさんのお土産を買い、さすがに動き回りすぎなのでホテルに帰って休むことにした。
さっきから割とタフに過ごしているような表記をしているが、それにしても地元岐阜とは違い夫もおらず頼れる人がいない土地でのこの状態は結構心細い。
そういう時に普段はあまり観ないテレビをただただ垂れ流すのは気が紛れてよかった。
あ~当たり前だけど青森のアナウンサーって訛ってないんだな。イントネーションくらいは違うのかと思った(※青森の人と限らないのしプロである)
などとしょうも無い事に突っ込みながら寝た。
時間になり、Iちゃんと待ち合わせに向かった。
焼き鳥が食べたいという私のリクエストに応えて焼き鳥や居酒屋メニューが食べれるお店に連れて行ってくれた。
(余談だが弘前焼鳥を出してる店もめちゃくちゃ多い。いつもは海鮮に行ってしまうがこれからちょいちょい焼き鳥も開拓したいところではある)
焼き鳥は身がぷりぷりでとても美味しかった。

Iちゃんは元々私が弘前で気に入ったお店の店員さんをしていて、SNSをフォローしたことで知り合った友達だ。
お互い地元に気の合う人はいるだろうが、政治や社会の話が出来る人は中々少ない。
そういう話も交えつつ、Iちゃんの話がいろい聞けて楽しかった。
ところで隣で食事をしていたちょっとヤンキー風のお兄さん(客)とお店のバイトの子が仲良くおしゃべりしながら賄いを食べてて何だかこの関係がすごくいい感じに見えたので岐阜に帰った時についスケッチしてしまった。
(ちなみにこの「良い感じ」とは恋愛的な要素とかは全く関係ないただ本当に良い感じな状態である)

Iちゃんと別れ、ホテルに帰り、風呂に入り本を読んだりなどして眠くなるのを待った。
想定していたほどは動き回れなかったが、多分休みなんだから休めという事なのだろう。今思うととてもゆっくりとした時間を過ごした気がする。
(ちなみに病院のスリッパはクロックスを買った後返しに行った)
あられと津軽②番外編 澱と葉
前回のブログが長くなり書ききれなかった夜の食事の話をこちらに記そうと思う。
畑ですっ転び、服が泥だらけになってしまったのでホテルに帰り浴槽に水を張って服をぶっこんで着替えた。
足に湿布を貼り待ってくれていたNさん夫婦とKさんと共にある場所へ向かう(本当にお世話をかけました…)
向かったのは鶴田町。
以前私はNさん達とNさんのお友達も一緒にNさんのお友達のお店で飲み会をしていただいたことがあるが(Nさんの人脈やべえ)
その時知り合ったUちゃんという人がいて、Uちゃんは美しいリネンの販売をしていたり地元を元気にするために廃校を活用してイベントをやったりなどしているそうなのだが、そのUちゃんのパートナーさんが古民家で1日一組だけの料理席(という言い方でいいのだろうか)を用意している。
こちらへ案内していただいた。Uちゃんもパートナーさんのサポートをされていた。
席に着くとなんと詩集が用意されていた。


これは料理人さん(Uちゃんのパートナーさん)が料理ごとに詩を綴られているのだそう。
そして料理が来る前にお茶を3煎出して頂いた。緑茶をこんなにじっくり味わう機会も中々ないなと思った。熱々ではなく温めに淹れて頂いたお茶が甘く体に沁みる。
そして最初に出てきたのがこちらしとぎ餅である。

見たことない器に乗っている。
しとぎ餅の粢(しとぎ)とは、お米を粉にして水でこねて丸めた食べ物で、「お餅の原型」とも言われているそう。
古いものを大事にする津軽地方ならではの郷土料理だなとも思う。
蒸し焼きにされたプルプルの小さめのお餅にお漬物と香草がのったこのお店のオリジナルのしとぎ餅は緑茶によく合う。






この後「タラの芽 ハリギリ 鴨」が出てきたのだが撮り忘れてしまった…


ゆっくりゆっくりお料理が出てくるので私達はゆっくりお腹いっぱいになった。
こんなにも美しく食材のおいしさを最大に引き出した優しい味の料理は中々無いと思う(詩集が付いてくるのも中々無いと思うが)
詩集を片手に私はこの文章のこの部分がこの料理のこういう部分なのだろうかと自分なりの答え合わせをしながら頂いた。
澱と葉のインスタで料理人さんの投稿を見るたび思うが、本当にこの澱と葉のお料理というのは料理人さんの今までの経験だけでなくパートナーのUちゃんからの影響も相まってこの美しい方程式が出来ているのだなというのと、この料理の繊細なようで優しい苦みや力強さが津軽の良さとつながっているように感じた。
足首は痛むが心はとても満たされていた。その季節ごとに楽しみたいお店である。